ネックストラップや服の素材選びが楽しくなる!?織物の違い
JF ŏIXVF2021/08/23
今回は生地や紐の織り方を知って、
もっと自分たちが着けるネックストラップを
楽しんでもらうために、
織りの基本となる三原組織をご紹介していきます。
目次
織物と編み物と不織布って?
織物の種類
織物と編み物と不織布って?
初めに生地としてられる種類の話をしておきます。
生地として作られるものには大きく分けて「織物」「編物」「不織布」
この3種類に分けられます。
・織物:経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸を組み合わせて作られる布のことを織物と呼びます。
よくYシャツやジーパンから色々なものに使われています。
タテとヨコの糸が交わっているので伸縮性はあまりなく、丈夫になるのが織物です。
・編み物(ニット):1本の糸を使用して、ループという輪っかのようなものを作り、
そのループに次の糸を引っ掛ける、ということを繰り返し生地ができていきます。
簡単に言うと糸同士を絡ませて作る形のことです。
代表的な編み物を上げると、Tシャツ、靴下、マフラーなどですね。
編み物は1本の糸で形成されるので縦横に伸縮性があり、通気性もよくなります。
・不織布:これは他の2つに比べると少し変わっていて、糸を使って生地を形成しません。
繊維を織らずにを組み合わせて作られるもの。
ガーゼや使い捨てのおしぼり、人工皮革まで色々なものに使われる製法です。
繊維をシート状にして均一にするので、強度や伸びなどに方向性を持ちません。
この3種類が大まかな生地の種類と覚えておいても問題はありません。
そして今回は「織物」というものを詳しくご紹介していきます。
・織物の種類
普段よく身に着けるであろう生地の一つが織物です。
これは様々なところに使用されていて服や日用品や、ここでは上げきれないくらいの物に使われています。
もちろんネックストラップにも使われています。
織物には3つの基本組織があります。
「平織り」、「綾織り(斜文織)」、「繻子織り(朱子織り)」
これら3つの組織がよく使用されています。
・平織り ひらおり
平織りとは、一番ベーシックな織り方で、タテ糸とヨコ糸を1本ずつ交互に交差させる織り方。
織り方で光沢感を持たせることはできない。
「ブロード」、「オックスフォード」などが代表的でYシャツなどに利用される。
特徴:バランスがよく頑丈な織り方のため、丈夫な布を作れるのが特徴。
・綾織り あやおり
別名:斜文織 ツイル
画像のような配列で3回に2回タテ糸が浮き、3回に1回ヨコ糸が浮く(右綾、左綾というものもあります)
ウネが斜めに出る織り方。
なかなかイメージしづらい方は、ジーパンなどのデニム生地を見てもらえればすぐに理解できます。
ジーパンに使われる「デニム」や「ツイード」などが代表的。
特徴:伸縮性があり、光沢感が少しあり、しわがよりにくいメリットがありますが、
平織に比べ耐久力が低く、摩擦に弱いというデメリットもあります。
・繻子織(朱子織) しゅすおり
別名:サテン
タテ糸とヨコ糸の交差が少なく、片方の糸の浮きが多くなる織り方。
代表的に使われている物は「ドレスの生地」であったり、「裏地」。
ネックストラップに使っている織り方もこの繻子織りです。
素材で耐久度はカバーし、光沢感を出し、高級感を持たせるといったところでしょうか。
特徴:糸の交差がすくない分、表面はでこぼこしておらず滑らかで、綾織よりもやわらかく光沢感のある生地になる。
デメリットとしては摩擦に弱いです。